毎日の営業活動の甲斐あって少しづつニャンコ達との距離が縮まってきたジュリ子さん。

今年のお正月にはその距離が一気に近くなり、ずいぶん仲良しになりました。

理由は、工場がお休みでお腹が減っていたから。単純な話です。

正月休みが終わって普通にご飯が食べられるようになっても

ジュリが顔を出すとみんな集まってくるようになり、朝の挨拶はすっかり当たり前の光景に。

特にクロは毎朝ジュリが来るとニャンニャン言いながら走ってお迎えに来てくれます。

散歩の帰りに寄って、休憩中でもクロだけは挨拶に出てきます。

しかもたまにジュリを連れずに顔を出すと絶対に近寄ってくれません。

すっかりジュリ（だけ）がお気に入りの様子です。

ちなみにこの冬、女子はみんな避妊手術を受けてさくら猫になりました。

前々から近所の苦情もあって、工場側もようやく動いてくれました。

白黒ママの子供を引き取った従業員のお姉さんの尽力もあったようです。

そして１歳になる春。

そろそろ微妙なお年頃なせいか、仲良しグループの子猫達にも変化が出てきました。

一部の男子は工場にいない日があったりして卒業が近いと思える行動が出てきたり、突然人見知りに戻ったり。

クロがやたらとちびトラをいじめるようにもなりました。

でも姉妹のまるトラはクロとスゴく仲が良くて、

クロ的には「オレはまるの事が好きだから、ちびとはもう遊ばない！」みたいな？

でも姉妹同士はやっぱり仲良しで、「ちーちゃん、ゴメンね」「ううん、あたしはいいの。まるちゃん幸せになってね」なんて？

そういう面倒くさい関係もあってチビはご飯の時以外は工場に近寄らなくなってしまいました。

当時ウチの庭にもおいで〜と何度かカリカリでお誘いしていたのですが、

普段は一切ジュリに近づかなかったぶちママがこのタイミングで庭に出入りするようになり、

あっと言う間にウチをテリトリーにしてジュリとも仲良しになってしまいました。

するとちびトラも母猫を頼ったのかウチに出入りするようになり、最近は段ボールの簡易ハウスで寝泊まりしてすっかり自分のテリトリーになってます。

チーの居場所が出来て一安心したのか、ぶちママはまた工場に戻ってたまにしか来なくなりました。

ちゃんと娘の事を考えて行動しているようです。

この二匹、ウチに出入りするようになってから呼びやすいようにプーちゃんとチーちゃんになってます。

そんな感じで今はチーとクロとマルがそれぞれジュリにべったりです。

ただしチーがジュリにくっ付いていると、今度はクロが遠慮して近づいて来ないという難しい猫関係。

プーは子供たちがいる時はあまり寄ってきませんが、庭に来た時はジュリとも挨拶するし、おもちゃで遊んだりします。

他の子は必要以上に寄ってこなくなり、特に顔ブチ改めリンゴちゃん（ママ命名）は滅多に近づいてこなくなってしまいました。

タレちゃんは相変わらずおっとりマイペース。気が向いた時だけ寄ってくるけどジュリが遊びたがるので大変。

いつの間にか１番大きくなったシロクロはよそで喧嘩するようになって顔が傷だらけの不良少年に。

一時期我々とも距離を取っていましたが、最近なぜか急に懐っこくなりました。

近頃はチーと仲良くしてるようで、たまに庭にも遊びにきます。君たち、付き合ってるの？

幼なじみの仲良しグループがいつの間にかアオハルしてます。

チーとプーを家に迎えようとも思うのですが、部屋に入るのはかなり抵抗があるようで窓や玄関を閉めると大騒ぎをするので、どうしたものかと思案中です。

プーはジャイアンにベタ惚れだから家猫にするのは可哀想かもですが…

ジュリは窓越しだと騒ぐので一緒にいる方がかえって大人しいのですが、ニャンコのカリカリを食べたがるので困ってます。

果たして猫達の今後はどうなるのか？

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